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ポイント徹底解剖

第4回 「雨崎ゴーシュ浦」
第4回目はいよいよのっ込みを間近に控えた(2月18日現在)定番ポイント、ゴーシュ浦を解剖してみましょう。

この磯は何度も雑誌に紹介され、また古くから地元及び近郊の黒鯛師に親しまれてきた所です。
今も尚、狙う日並にもよりますが、非常に魅力的な釣り場として侮れません。
この時期、春一番を皮切りに、列島を寒冷前線を伴った低気圧が頻繁に通過するようになります。
南西風が次第に強まり、雷を伴う嵐が過ぎるとすぐ北風の吹き返しが始り、暫くすると潮はまた元のように澄んで、
我々はそのタイミングに一喜一憂する事になるのですが・・・・

 南西風を狙う。(15メートルまで釣り可能)

 満潮から下げに入る瞬間に地合が来ることが多い。(夕刻)

 春先の菜っ葉潮は釣れない。

 メジナが食うときはあまり良くない。

 ベタ凪でも夕方は不思議に釣果が上がる事がある。決して諦めない事!

 古くから通っている人に聞くと、「せいぜい1日に5,6匹しか入ってこないよ・・」などと言っています。
ゴーシュ浦 A ゴーシュ浦 B

  前方にあるサザエ島と地磯に囲まれたワンドが釣り座となりますが、水深があまり無い為満潮前後を狙うのが一応定石です。

Aポイント付近

ゴーシュ浦の東京湾側、北東向きです。
赤色の流れ(上げ下げ共に)の時にほとんどの釣果が出るケースが多く、ゴーシュ浦ワンドではどん詰まりにあたるので、
潮が無い時は厳しいポイントです。

沖側から矢印方向へ潮が入ってくれば、
赤のチェックマークの部分が潮目(湧き潮気味)になるので、
おおむねここで食ってきます。
水深は満潮時で2ヒロ程度。竿1本先は根の点在する砂地です。
従って、磯の先端に出るのは絶対に避けるべきです!姿勢を低くして釣るようにすれば尚、良いでしょう。
際にホンダワラが生い茂り釣り難い時は、点在する根の近くに仕掛けを止める待ち釣りが有効です。
干潮時にはこの釣り場のほとんどの根が目視できるので、調べておくとかなり絞れます。

水深よりやや深く這わせ気味の仕掛けで、根掛かりを恐れず誘い倒すつもりで釣る事が秘訣です。
黄色のチェックマークは潮止まりや潮が澄んだ時の強引なポイント。
海藻林の手前まで遠投して狙いますが、あまり期待できないでしょう・・・・・・・・・・・

数年前の3月、春の嵐で南西風が15メートル・・・・
東風崎ワンドには危険で入れずこの釣り場に移って来た時、既に7,8枚の40オーバーが釣れていました。
風が「北に変わるとまったく食わなくなり、後から来た私は結局あぶれて悔しい思いをいたしました。
その時は海藻が千切れて釣りにくかったのにもかかわらず、ワンド全体で満遍なく釣れたようです。







Bポイント付近
この中央に切れ目のあるあたりが本命と言われる釣り座。
但し、ここは常連さんのタナゴ釣りファンお気に入りの場所につき、平日でもなかなか空いていません。
水深はAよりもやや深く、2ヒロ半程、狙い方は同じですが、写真の磯の切れ目より良い具合のサラシが出ます。
従って、コマセは徹底して際に打ちタナゴをかわしつつ潮に乗せて流して行きます。
御覧のようにホンダワラが毎年必ず茂り、取り込みを難しくさせてくれますが、
これを無理に鎌などで刈り取るといいことがありません。

前方のサザエ島の手前はたまに釣れる事があるものの、ボラの掛かってくる率が高く、私はあまりお勧めしません。
際から流して行くと、左からの流れに当たる距離があり、その辺がどうやら一番良いようです。

ここは真昼間でも、潮さえ動いていれば釣れます。





Bポイントの右



実はお勧めの場所はここ!
いつもBポイントから人が入ってしまうので、午後から出かけても比較的入ることが出来ます。
しかも潮下になるケースが多く、一番根が多く流れも複雑・・という3拍子揃ったポイント。

左から来る流れがハエ根に沿って右沖に出て行く時がチャンスで、
かなり沖まで流す事ができます。
あまり流してもボラしか釣れませんが・・・・・・・・・・・
数は若干”B”点に足りないような気もしますが、ここだけ釣れる事もしばしば。

浮きは立ち浮きでも円錐でも2段浮きでも・・好みによって使えますが、やはり軽い仕掛けがオススメ!
荒れた日は海藻の上で食ったりします。


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